こんにちは!表参道パーソナルジムPlusOne代表の田村です。
いきなりですが皆さんはお腹が痛くなる時にどういう姿勢をとりますか?
お腹をさすってみたり横向きに寝てみたり、、
それでもやばかったらトイレに駆け込みますよね。
トイレに入ってすぐ出てくれるなら良いのですが、出ない時皆さんどんな座り方になっていますか?
多分ほとんどの方が前かがみでお腹をうずめるように座りますよね?
あの瞬間辛いですよね。。
ただ思い返してみるとあれってなんであのポーズになるのか皆さん考えたことございますか?
おそらくない方がほとんどというか無意識にあの姿勢になっている人がほとんどだと思います。
実はあの姿勢はとても理にかなっていることを皆さんはご存知でしょうか?
今日はそんな明日使える豆知識について記載したいと思います。
目次
1,なぜ前かがみになるのか
2,海外に行くと便秘になりやすい理由
3,まとめ
1,なぜ前かがみになるのか
いきなり本題から。
人間の腸は、胃→小腸→大腸→ 直腸→肛門と移行してきます。
その中で直腸から肛門に便が移行する部分は、恥骨直腸筋という筋肉により前方へ引き寄せられてある一定の角度をもっています。
これを直腸肛門角と言い、通常座位では90度程度あります。
便が直腸の下半分に入ってくると便意が起き、息みと同時に骨盤底筋(骨盤の下を支えている筋肉)がゆるみ、直腸肛門角は130度ぐらいまで開きます。
これは体の中で便がスムーズに出るように無意識に働いています。
実は元々骨盤底筋とは尻尾を動かすために使っていた筋肉です。
普段人間の肛門部は内肛門括約筋、外肛門括約筋という2つの筋肉の力で閉じています。
座位の状態で、上体を前傾(前に倒すこと)させ骨盤を後傾させると(だらーんと座る感じ)直腸と肛門のなす角度が130°±15°程度になり内肛門括約筋、外肛門括約筋の2つの筋肉が緩むことで便がさらに肛門を通りやすくなるのです。
なので人は無意識に便を出したい衝動に駆られると前かがみになるという人間の本能に従っているため、お腹が痛いとこの姿勢になるということです。
※恥骨直腸筋・内肛門括約筋・外肛門括約筋も骨盤底筋の中の筋肉たちです。
総称して骨盤底筋群と言います。
2,海外に行くと便秘になりやすい理由
海外に行かれた方はご経験ある方も多いのではないでしょうか?
海外の便座はもちろん海外の人に合うように作られているので日本人には少し高めになります。
(海外の方のほうが骨盤周りの筋肉が日本人より発達しておりが骨盤が立ちやすいため。
研究によるとインナーマッスルの1つである大腰筋という筋肉は3倍もの差があるとの報告も。)
そうするとどうなるか。
座高が高くなるので骨盤は前傾気味になります。
ただ先ほども記述した通り骨盤は後傾することで便が通りやすくなるんです。
つまり便座自体がそもそも高いため肛門周りが中々緩まず出づらい姿勢になるということなんですよね。
なので『そういえば足が届いていないな』『なんか高い気したんだよな』
という方は足に台などを置いて高さを出して上げてみてください!
これだけで解消できる可能性がグッと高くなります!
3,まとめ
いかがでしたでしょうか。
普段皆さんが無意識にやっている行動は実は理論的に説明できることがほとんどです。
明日から使える豆知識なのでぜひご活用ください!
また海外で便秘になる理由は他にもたくさんございます!
(水が合わない・食物繊維が多い食材が少ない・環境のストレスなど)
今回はあくまで便座という視点でのお話なので心当たりある方は是非試してもらえればと思います。
ではまた!
表参道 パーソナルジム PlusOne 代表 田村翔
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