こんにちは!パーソナルジムPlusOne代表の田村です。
今日SNSを見ていたらAT試験の理論試験の合否発表だったんですね。
合格した皆様おめでとうございます!
ATとはアスレチックトレーナーの略で日本体育協会が発行している資格になります。
今はどうか分からないのですが一応合格率も、私の代で10%台の資格で日本でまだ約5000人しかいない資格です。
おそらくトレーナーの民間資格の中で難易度は1番上なんじゃないでしょうか?
ATの資格に併せて鍼灸やあん摩マッサージ指圧師・柔道整復師などの資格をとるとプロスポーツの帯同への道が大きく開かれます。
そんな私も2020年にATを取得したのですが、最初の試験から6年がかりで取りました。。
AT試験は筆記試験の後に実技試験があります。
実は筆記試験の合格率が非常に低いと言われていて、私も学生の頃に受けた1年目の試験は落ちたものの、ここまで勉強できるのか!くらい勉強して社会人1年目の2回目の試験で受かりました。
本当にあの勉強量が今に生きていると言っても過言でないくらい教科書と睨めっこしましたね。
え?どんだけ難しいの?という方に日本体育協会に載っている過去の試験問題の中から1問だけ抜粋します
女性に特徴的にみられる外傷・障害について誤っているのはどれか。
a.carrying angle が大きく、尺骨神経炎の発生リスクが男性より高い。
b.胸郭出口症候群は、なで肩の女性競技者にはほとんどみられない。
c.Q アングルが大きく、膝蓋大腿関節障害の発生リスクが男性より高い。
d.疲労骨折は、男性より女性での発生率が高い。
e.膝前十字靭帯損傷の発生率は、男性の 2〜8 倍との報告がある。
正解:b
いかがでしょうか?久々に見ると懐かしさしかないですね。笑
こんな問題を午前と午後で100問ずつ(今は110問)解いて8割くらいは取れないと落ちると言った感じです。
自己採点ですが受かった年は9割以上取れている自信はありましたね。
筆記試験を通ると実技試験に進みます。
実技試験は簡単と言われていて7割が合格すると言われているのですが、受けたことある人なら分かるんですけどめっちゃ緊張するんですよ。笑
本当に初めての時はおしっこ漏れるかもくらい緊張して、人生TOP3に入るくらいの緊張でした。
そしてその実技試験に2回も落ちまして。。
ここで厄介なのは実技試験は2回までしか受講権利がなく、2回落ちると2年間受けられないというシステムなんですね。
(筆記試験は合格したらずっとパス)
なので2年間足止めをくらい+ 1年経った時に、もう1回取ろうと思い実技試験を受けて合格しました。
実技試験はどんなことするのかというと、実技試験は3つのカテゴリーを時間内に行います。
1,評価と応急処置
→例えばサッカーで足首を痛めたなどの場合、
その人が今どんな状態なのかを説明して応急処置をしてあげるという感じです。
(基本は最後アイシングを巻いて終了)
2,リハビリテーション
→ある怪我に対してのリハビリがちゃんと処方できるのかどうか。
例えば足首捻挫だとした時に段階的にリハビリテーションが行えているかどうかを見られる。
3,テーピング
→決められたテーマに沿ってテーピングを行う。
私は膝の前十字靭帯損傷のテープや足首捻挫のテープを試験では行った。
こんな感じです。
試験自体は30分程度で終わるんですけど、緊張して何やったかすら忘れますね。笑
でもその試験をなんで最後受かれか。そしてなぜ6年かけて取ろうと思ったか。
1つ目に関しては経験と言ったらそれまでですが、しっかり自分の言葉で伝えられるようになったのが大きかったと思います。
ただ暗記したいわゆる面接で言う志望動機っぽい感じでなく、本当にお客様や選手と接するような感じで対応できました。
これに関しては完全にパーソナルトレーニングのおかげですね。
私は元々、「これのためにこれをやります。そうなるとこれがこう良くなります』
みたいな感じで話すのですが、試験の時にこの言葉がスッと出たんですよね。
そうすることで試験官の方にもしっかり意図が伝わり合格したんだと思います。
そして6年かけてなぜ取ろうと思ったのか。
私自身中学生の頃からトレーナーになると決めていました。その時はチームに就くトレーナーに憧れを持っていました。
どんな資格があるか分からないけど『とにかくトレーナーになりたい』一心で専門学校に入り早々にこの資格の存在を知ったんですね。
入ったからには何か形になるものをしっかり取って卒業したい!それなら難しいAT試験に受かりたい。
そう思って勉強を始めたのですが、今思うとその思いだけですね。
卒業して諦めようと思ったことも多々ありましたが、安くない学費を払ってくれた両親や手助けしてくださった先生方・同級生のことを思うたびに、何がしたくて入ったんだっけ?資格取るためだよね?自分は何も結局取らないまま終わっていいのか。
と本気で思ったんですよね。
それで取れた時私も泣くほど嬉しかったですが、私よりも喜んでたのが両親であり先生方だったんですね。自分のことで周りがこんなにも喜んでくれるのかって。今でも鮮明に覚えていますし、ものすごく素敵な経験を積むことができたと思っております。
長々と記載しましたが、このような諦めない経験が開業したことにもものすごく生きていると思います。
『いつかこうしたい!』という開業時に立てた大きな目標が、気づくと忘れてしまうことがあったり目先の良し悪しで判断してしまうことがやっぱりございます。
でも最後はやっぱりこうなるんだと何かあるたびに立ち返りながら今後も励んでいければと思います。
最後に、以前も告知させていただきましたが、年内を持って無料の体験トレーニングのセッションが終了となります。
12月のご予約も埋まってきておりますので気になってる方はお早めにお待ちしております!
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